2022.06.15
「シーリング防水工事」とは、建築物における防水工事の一種です。
一般的にはあまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんね。
今回は、シーリング防水とは一体どのような工事なのかを分かりやすく解説していきます。
▼シーリング防水工事とは?
外壁材同士の目地(継ぎ目)をシーリング材で埋める工事を、防水に応用したものが「シーリング防水工事」です。
シーリング防水工事を行うことで、住宅の屋根や外壁、ビルの屋上などの隙間から雨水・外気が侵入するのを防ぐことができます。
また、外壁材というのは、季節や昼夜の温度差による伸縮や、地震や風圧による振動によって、常にダメージを受けています。
弾力性のあるシーリング材で、外壁の目地で保護することで、外壁材同士の衝撃を緩和させ、ひび割れをおこりにくくする効果も期待できるのです。
■シーリング材の種類
シーリング防水工事で使用されるシーリング材には、「1成分形」と「2成分形」があります。
【1成分系】
1成分系には、湿気硬化型・酸素硬化型・乾燥硬化型・非硬化型といった種類があります。
・湿気硬化型…空気中の水分と化学反応して硬化するタイプ
・酸素硬化型…空気中の酸素に反応して硬化するタイプ
・乾燥硬化型…乾燥することで硬化するタイプ
・非硬化型…内部は硬化しませんが、表面に酸化皮膜を形成するタイプ
【2成分形】
2成分形とは、2つの材料を混ぜて使用するタイプのシーリング材です。
基剤と硬化剤が反応して硬化する反応硬化型があり、硬化速度の調整がしやすいという特徴があります。
▼まとめ
シーリング防水工事とは、建物の目地を埋めることで水分の侵入を防ぐ防水工事の一種です。
防水工事に使用するシーリング材には、「1成分形」と「2成分形」があり、更に細かく分類すると15種類以上のシーリング材が存在します。
そのため、施工を行う際には、施工現場の環境や目的に合わせてシーリング材を選ぶことが大切です。